2016/12/16

THE PARTY!と乾杯ブギウギ

久しぶりの更新です。

日々思うことは沢山あれど、その思いをどこに貯めていくのか迷うものですね。
僕のノートには、言葉にするわけでもなく、SNSに上がるわけでもなく、歌詞になるわけでもないよくわからない殴り書きの言葉が散らばってます。
まあ、誰しもあたまの中はそんなものだと思うのですけどもね。


さて、そんな散らかった言葉をまとめようと思ったのは、カルメラの新しい作品が出たからです。

THE PARTY!


カルメラにとって10年目にして8枚目の作品です。

気が付けば10年が経ちました。
ありきたりな言葉ですが、長い様であっという間です。
振り返れば、楽しい事も悲しい事も、努力も脱力も次から次へと思い浮かびます。
長く続けてきたのかもしれない。
そう思います。

しかし振り返らずに前ばかり見続けた10年でした。あっという間です。

いい音を、面白いステージを。
それを考えてきただけの10年です。

そこに愉快なメンバーがいて、それを楽しんでくれる人達がいました。


どう考えても、カルメラの音を1人では出来ません。ゴウシ君がいて、この人と一緒にやりたいなぁと思ったのです。そこに今のメンバーのたなっち、パクちゃん、こばやん、ひでや君、つーじー、いがっちょさんが入って続けて来れました。
また、それを聴いてくれる人がいて前向いてやって来れました。
そんな風に、色んな人の推進力が、カルメラを動かして来ました。
本当に、人や出会いに恵まれた10年です。


ある日、いや徐々になんとなく、そんな事に気が付いたんですね。当たり前の事なんですけども、身に染みる様になったと言いますか。
歳なんでしょうね。笑

そうすると、求めていた良い音もステージも、人や出会いから作り出すものなのかもしれないと思ったんです。

そう考えた僕が出来る事は、曲で人の心を引っ張り出し、繋げていく事でした。

まずはメンバーから面白いところを引き出したい。
それが聴いた人の誰もが共有出来る体験をテーマにしたものでありたい。

そんな時にポロっと出たテーマが乾杯でした。


◼︎乾杯ブギウギ(セルフライナーノーツ)
誰もが陽気になれる「乾杯」をテーマに、そこにいる人みんなを巻き込んで楽しめるライブナンバー。
ライブでは、音源に入っていないパート"一気コール"ならぬ「ソロコール」と、大きく場面転換した「居酒屋ぼやきパート」が追加され、初めて観る人も思わず笑顔になってしまう、お客様参加型エンタメジャズを表現した曲。



メロディーなんて、もはやなんでも良かったのかもしれない。
たぶん乾杯というテーマを元に曲をアレンジし出した瞬間から、この曲は完成に向かっていきました。

真剣に、かつ笑いながら曲が作られていくのは中々面白い時間でした。
そんなバンドのノリと大胆な力技で構成されたこの曲を、面白がってくれたのはスタッフ陣も同じでした。
僕らは「なんじゃそれ」と言われる気がしていたんですけどね。笑


"誰もが共有出来る体験"をテーマにするのは、とても大事な事なんだと実感しました。
この曲は、みんな頭の中でイメージが膨らみ、それぞれのやり方を提案してくれる曲になりました。
そして、まるで人工知能の様に色んな案の良いところをどんどん飲み込んでいったんです。


芸人パップコーンの松谷さんが撮って編集してくれたMVは、曲とは全く関係のないぼやきコントパートや、お客さんのスマホのライブ動画90本をMVに混ぜ込んだりと、インストバンドの枠を超えた明るく派手なものになりました。
乾杯ブギウギ−10th Anniversary & MGM LIVE mix-


アルバムに収録された乾杯ブギウギは、TPOに合わせたバージョン。ライブでしか伝わらない熱があったりするものですからね。
アルバムと共に配信されたメガ盛りMIXバージョンは、ライブの勢いとこれでしか聴けないぼやきコントパートが入っています。
カルメラ「乾杯ブギウギ-メガ盛りMIX- - Single」
https://itun.es/jp/cnovgb


ちなみに、ぼやきコントパートでかかるBGMは、ゴウシ君が作詞作曲アレンジした演歌。

曲の中で曲がかかるという、誰が書いた曲なのかも、説明し難いものになってます。。笑


歌詞もみんなで言葉を出し合って生まれました。
"歌いたくなった。みんなで歌いたいと思った。"
それだけの理由で、あっさりとインストの枠を超えていけるバンドです。
インストゥルメンタルに執着するより、面白いと思える事を取り入れるのはこのバンドの良さだと思っています。

「乾杯ブギウギ」歌詞
嬉しい時も  楽しい時も  
辛く悲しい時でも 
素敵な夜の始まり  シャラララ騒ごうぜ
夢を注いで  笑顔をこぼせ
呑み明かして踊ろう
グラス片手にとりあえず乾杯しようぜ



タイトルに"ブギウギ"とつけたのは、ブルースやスウィングの意味もありますが、「東京ブギウギ」や「銀座カンカン娘」の作者、服部良一氏の作った日本のジャズ、ポップスへのオマージュです。
「乾杯カンカン男」でも良かったかな?笑


これが、今の乾杯ブギウギのすべてです。

しかしこれからもアップデートされていくと思います。
カルメラのステージ上だけの話ではなく、この曲を聴いた人達の日常に馴染み、パーティーソングとして、BGMとして成長していってくれると思っています。
これは僕の願望ですね。
そんな曲として愛されていけば幸いです。


要は"自由に楽しんで聴いてね"というだけの話です。


長くなりました。
次回は「渚のリビエラ」のセルフライナーノーツを書きたいと思います。

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