2013/11/07

道具に恋をする。

またまたギターの話。

先日、次のアルバムの録音をしてる時に、自分のものではではないギターに触る事がありました。
そのギターはヴィンテージギターで、見た目から程よく燻した魅力がありました。
そして、音色は僕のギターとは違う魅力のある音色でした。

また、ギターアンプもいつもと違うものを、音色を計算してオーダーし、レンタルしました。
その狙い通り、頭に描いていた音色を作るコントロールがしやすくなりました。



楽器は道具です。
けして僕の体の一部にならないし、その楽器に演奏させられるわけでもない。
あくまで、人が楽器を演奏するのです。


とある名ミュージシャンは、どんなギターを使っても同じ音で弾くことが出来ます。
また、あるギタリストは一つのギターで無限に音色を作り出します。

昔は前者の方に強く憧れを感じていましたが、今は後者に魅力を感じています。
何より、ギターとの信頼関係の強さに惹かれます。


「ギターが人を選ぶ。」
誰かがそういいました。


楽器屋に行った時に、ひときわ惹かれるギターがあったりします。
見た目かもしれません。
仕様かもしれません。
そのギターと出会った時に沸き起こる感情は、恋にも似たものです。

しかし、両思いのギターに出会うのはなかなか至難の業です。
沢山の出会いを経験しなければいけません。
また、自分の求めているものを明確にしないといけません。


昨日、楽器屋を御茶ノ水の楽器屋を回りました。
色んなギターとお見合いしました。
レスポール、ストラトキャスター、テレキャスターにセミアコースティック、ジャズマスターにジャガー、フライングV、etc...。
ヴィンテージから最新のギターまで色々弾きました。

それぞれに長所と短所がありまして、なんだかんだ色々と恋したわけですが、沢山弾いた結果、自分が求めている音色が見えてきたように思います。
結果、再確認しました。

今使っているメインギターを凌駕するギターとは、そうそう出会わない。


それは、触り心地だったり、音の出るタイミングだったり、音のハリや持った時の安定感もそう。

心許せる友達に出会うのが簡単じゃないように、ゆっくり信頼関係を深めるものでもあると思いました。


僕の愛機Ibanez AS200を大切にしてあげようと、改めて感じました。
また、これから先に出会うギターは、長い目で見て愛せるかどうか、自分と馴染んでいくかを意識しながら出会えればいいなと思いました。

そして、また俺を選んでくれるギターに出会えたら、ギタリストとしてはとても嬉しいことだなと思います。


そのギター、大切にしてあげてくださいね。

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