2020/05/01

サクラウイスキー

サクラもすっかり若緑色に変わりましたね。
今日も東京はいい天気です。

カルメラのライブを自粛して2ヶ月。
なんともおだやかな日常が続きます。
ぼくたち旅芸人だったもので、本来の日常は動き回っていることなんですね。
おだやかな日常はとても貴重だったんです。
すっかり逆転してしまいましたね。

最近、ライブで支えてくれるスタッフさんやイベンターさんと、SNSで連絡とったりして。
ライブを再開したときには、毎回ステージで泣きながら弾いてるかも。なんて話をしています。
ステージもスタッフさんも、お客さんまでも。
ライブの心地よさに泣きながら楽しんでいるのを想像したら、バカバカしくて楽しみで仕方がない。
会えるのが楽しみですね。


さて、3月の頭にSoundcloudに上げた弾き語りの曲たちを、歌詞を見ながら聴けるようにまとめていきます。

今日はサクラウイスキーです。

春の曲って出会いや別れが多い中で、出会いもしないし別れもしないサクラの曲を書こうと思ったのがこの曲です。
大人になると卒業とか就職とか、人生の分岐点のようなものって減ってくるじゃないですか。
学生の時代より、大きな変化は減ってくる。

何も変わらないようにゆっくりと季節がめぐるようになる。
それは寂しくもあり、力強い人生の深みのようでもあります。
春になると、何度も咲いては散っていくサクラを見ながら、自分の重ねた時間と心を見つめて。
そしたらまたゆっくりと先に進む。たとえ実りがないとしても、また次の春を待つ。いつか自分が枯れ木になるまで。
なんてね。

そんな曲です。
夕暮れや一日の終りに聴いてみて下さい。

サクラウイスキー

作詞作曲 宮本敦

いつの間にか時を重ねて 記憶は琥珀色に にじんで溶けていく
染みだした思い出は じわりじわり ゆっくりと日々に馴染んでいく

代わり映えのない毎日が 色あせたとしても

さくら さくら さくらは春を待つ
あの頃の 懐かしい気持ちが また芽吹く

淡く 甘く さくらは彩る
今年も 心の水面に 花びらを添える


喜びと悲しみはいつか 風がさらい 揺れない思いだけを 今は頼りにしている
暮れていく空を眺めて 胸にそっと手を当てる 冷え始めた情熱も 持て余している
 
まためぐる季節は 新しく心に色を添える

さくら さくら さくらは散っていく
たとえ 実りがなくても 花を咲かせ

ひらり ひらり さくらは彩る
心の水面を揺らして 花びらを添える

さくら さくら さくらは散っていく...


1 件のコメント:

  1. 素敵な歌をありがとうございます。どんな日々でも季節は過ぎていきますね、歌を聴きじわりじわり心に染みています。

    返信削除